From:石川 一樹
最近、とても面白い変化がありました。
私は少し前まで、自分が運営している飲食店で作業していたんです。
もちろん、私のお店なので出入りが自由ということもあり、一日中こもって仕事していたことも多くありました。
ところが最近、都内にオフィスを借りて、出社時間と退社時間を決めるようになったら、、、
前より稼働時間は少なくなったのに、仕事の進み具合は体感で2倍以上改善されたんです。
あなたも、締切など時間に追われて作業したとき、ゾーンに近い状態になって、困難を乗り越えた経験はありませんか?
時間の制限が本領を発揮させる
私が身をもって体感したのは「制限された環境でこそ本領を発揮できる」ということ。
例えば「2時間で1通のブログを書く」というタスクを渡されたとしましょう。
仮に1時間でブログを書き終えたとしても、残り1時間は「こうした方がいいかも」「この言葉をもっとうまく表現したい」と、与えられた時間を存分に使ってしまうんです。
逆に「1時間で絶対に終わらせる!」「納品予定まで残り1時間」という状況になれば、どうにかして1時間以内に終わらせようとします。
結果、以前よりずっと早く終わり、フィードバックも得られるんです。
“人間は時間やお金といった「あらゆる資源」をあればあるだけ使ってしまう”
これはパーキンソンの法則というのですが、まさにその通りだと身をもって感じました。
時間をかけない方が良いものができる
「時間を制限したらクオリティが下がるんじゃない?」
そう思うのもわかります。
でも、、、
あの世界的に有名な画家・ピカソは、15万点以上もの作品を生み出し、ギネス記録に認定されています。
つまり、1つのものに時間をかけたからといって、それが良いものに繋がるということはないんです。
ビジネスの世界でもまさにそう。
1つの完璧なものを目指すよりも、60点でも10回試して、最速でフィードバックを得る方が圧倒的に成長できるんです。
“制限”はビジネスでも使える
これは、仕事の生産性に限った話ではありません。
制限することは、セールスやキャンペーンでも大きな力を発揮します。
例えば、3日間限定のキャンペーンをやった場合、売上が一番大きいのは最終日であることがほとんどです。
これは、締切が近づくにつれて、迷っていた人が一斉に動き出すからです。
「早く買った方が得だ」とわかっていても、人間は今すぐ動く理由がないと、なかなか決断できません。
でも「今日の23:59まで!」と明確に制限されると、背中を押されて動き始める。
これってまさに、仕事の生産性と一緒で、人は制限されるからこそ動けるし、動かざるを得なくなる。
その結果、なにかしらの成果を生み出すことができるんです。
もしあなたが「もっと早く動けるようになりたい」「もっと成果を出したい」と思っているなら、時間の使い方を変えるのが、一番効果的かもしれません。
ー石川 一樹
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